若い頃の不摂生が及ぼす影響

看護学生から病棟に就職して働きだすと、夜勤が始まり生活のリズムが変わります。朝まで眠らずに働いても若い時は体の無理が効くので、そのまま遊びに出かけてしまうことも可能でしょう。そしてその生活に慣れてくると夜勤明けに体を休める事は無くなり、旅行に行ったりスポーツジムで汗を流しそのまま夜に飲みに行ってしまったりするようなことも日常的になってきます。

これが続いていけば、身体は元気なのに若いうちから肌が荒れ、常に目の下にクマが出来るような体になってしまいます。さらに、慢性的な疲労感や眠気にも付きまとわれるようになるでしょう。

看護師として働いているなら知っていると思いますが、夜間にしっかり睡眠をとらないと肌のターンオーバーのサイクルが乱れる原因になり、免疫力の低下にもつながります。夜に眠らない事によって、自覚症状を感じなくても、体に大きな負担をかけています。長年体に無理をかけていると、大きな病気にも繋がります。「あの時しっかりしておけばよかった」と後悔しないためにも、生活改善の基本は押さえておきましょう。

生活リズムを整えるために急に夜勤のシフトから外してもらうことは困難ですが、そのシフトの中でも生活改善をすることは出来ます。夜勤明けにそのまま帰宅して眠ってしまうのは時間がもったいないと思うかもしれませんが、想像以上に仮眠をとって体を休める事は必要です。

若い頃の行いはすべて自分にかかってきます。体内時計のサイクルを戻して、その夜に普通の時間に就寝すればターンオーバーが大きく乱れる事は無く、免疫力低下も免れるでしょう。

若い時の無理が、中年以降に病気や体の症状に突如として現れることは往々にしてあります。いつまでも健康な体で元気に暮らしていくためにも、若い時から生活のリズムが整うように生活改善を心掛けたほうがいいでしょう。